おまめ先生の日記

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保育士の就職先選び「公立と私立の違い」=保育=

こんにちは!

おまめ先生です。

 

保育園には、大きく「公立の保育園」と「私立の保育園」があるということは、これから保育士になろうと思っている人は知っているかなと思います。

 

知ってはいても、

「公立と私立何が違うのか」ということは、あまり知らない人が多いと思います。

特に国公立の大学出身で保育士を目指している人は、先輩たちの就職先の特徴から、「公立園のほうがいいのかな」と、理由もなく思っている人も多いはずです。

 

ということで、今回は「公立と私立の保育園の違い」を保育士の立場から紹介していきます。この記事では、「保育」の部分に対して書いていきたいと思います。

 

ちなみに、私は現在「私立の保育園」で働いていますが、「公立の保育園」で研修をしたことがあり、公立の保育園の現場も見たことがあるので、リアルな情報をお伝えできると思います。

 

公立の弱点

公立と私立では、保育に対する考えが違います。

 

公立の保育園は、市区町村がいいと思った保育をしています。

つまり、園がやりたい保育ではなく、市区町村が保育を決めます。

 

そこに公立の保育園の弱点が隠されています。

 

例えば、「〇〇をしなさい」と言われたとしても、「なぜそういう保育をするのか」の説明がないことも多いので、結局作業的な保育をしてしまうリスクがあります。

 

少し否定的なことを書いてきましたが、これにはわけがあります。

私が研修で行った公立の保育園で「乳児は担当制をする」となったのですが、園長を含む保育士が担当制を理解していませんでした。

担当制をしていたのは、食事のときだけ。。。

 

乳児の担当性は、子どもの情緒の発達を含めて大切なことだと言われています。

実際の担当性はどのようなことかと言うと、育児(食事、排泄、着替えなど)を担当の先生が行うことです。1歳クラスだったら、1人の保育士が5人か6人の担当をもつことが多いと思います。

 

私が見た公立の保育園は、「担当性はどのようにするのか」を理解していないだけではなく、「なぜ担当制をするのか」さえ理解せずに取り組んでいたので、意味のない担当性をしているように見えました。

 

公立の保育園だといっても保育がしっかりしているというわけではなさそうです。

 

すべての公立の保育園がそういったわけではもちろんないです。ですが、これから保育士になろうと思っている人は、そういう公立の保育園もあると知っておいていいはずです。

 

公立の保育園は、どうしても市区町村からの制約が多い分、保育士自身の保育を見失ってしまう可能性もあるのかもしれませんね。

 

また、これも大事なのですが、各区市町村がどのような保育をしているかが働き始めるまで見えないということも不安要素のひとつです・・・

 

公立の強み

公立の保育園の強みは、先程弱点でお伝えした、区市町村が保育の方針を決めるということです。

 

保育園ではなく、区市町村が保育を決めることで、最低限の保育を行うことがあります。

 

区市町村が考えている保育は、保育指針を元にし、様々な研究の結果を踏まえて考えているはずです。なので、子どもの発達から大きく外れたり、古すぎる保育になったりすることは少ないのかなと思います。

 

ある程度、均一の保育が確約されていることは、公立の保育園の強みといえますね。

 

私立の強み

私立の保育園の強みは、なんといっても「自分のやりたい保育ができる」ということです。

 

ホームページを見たり、就職フェアに行ったりすると、各園でどのような保育をしているか知ることができます。

 

就職前に、各園の保育と自分のやりたい保育を照らし合わせることができるのは、実際に働く上で大切ですよね。

 

また、就職してからも自分のやりたい保育をすることができるので、モチベーション高く仕事に向かうことができると思います。

保育士として、どんな保育をしたいか、どんな子どもを育てていきたいか、を働きながら学び続けることができることは、かなり大事だと感じています。

 

私は、自分がやりたい保育を今することができているので、もっと学びたい!もっと子どもを見ることができるようになりたい!とポジティブに常に考えながら働くことができています。

 

私立の弱点

私立の保育園の弱点は、目標としている保育と実際の保育がかなり違う可能性があるということです。

 

職員の数が足りないなどの理由で、やりたいと思う保育が出来ていない園は少なからずあると思います。

 

そういった部分が隠れているので、実際に働き始めないとわからないことは、私立園の弱点の1つだと思います。

 

また、目指している保育が偏ってしまいがちになる可能性があります。各園が独自の保育をした結果、子どもたちにとって大切なことは何か・・・が失われた保育になっていることもあるかもしれません。

 

公立とは違って、スタンダードな保育よりも少し偏った保育になってしまうことがあるので、そういった部分は、保育士であるみなさんがしっかりと認識していかなければいけない部分です。

 

自分が何をしたいか

「保育」の面で、公立と私立の違いについて紹介してきました。

公立と私立について紹介してきましたが、どちらが良い!というわけではありません。保育士になるみなさんが、どんな保育をしたいか、をしっかりと考えることが1番大切です。

 

特に公立の保育に関する情報は、あまり公開されていないので、参考になったら嬉しいです。

 

これから保育士を目指すみなさんが、素敵な保育ができるように願っています。

 

今後、公立と私立の働き方の違いについても紹介できればいいと思っています。